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日常コラム

ご近所の表具師さん

日常コラム
 
当店の近所に「表具師」と札の出ているお宅?があります。

 
 

先日のお天気のよい日。その横を歩いていたら、ふとディスプレイが目に入り、しばしぼーっと見ていたら
 
 
「興味ありますか?」「良かったら中を見てみてください」
 
と、背中から、ちょうどご帰宅されたその家のご主人とおぼしき方が声をかけて下さり、招き入れてくださいました。
 
 
表具師さんが何なのかサッパリ分かっていなかったので、そのおじさまのお話がよく分からなくて申し訳なかったのですが 
 
どなたか有名な方(その方のお名前を聞いてもさっぱり疎くて申し訳なく💦)とコラボをされたこと
また、もう営業はやめられて片付け中ということは理解できました。
 
 
 
 
 
 
作業場が興味深くて喜んでいたら、個展の冊子とDVDもくださいました。
 
冊子を読んでみたら、とても面白い!
 

表具師さんって、掛け軸を作るお仕事なのですね~💦

 

表具師の小林弘二さん

 
 
こちらのご主人は小林弘二さんという方でした。
1933年生まれで、父親、お兄さんも表具師だったようで、60年やっていたとおっしゃっていました。 
 
 
冊子をみると、デザインを学ばれたけれど、昔はタンゴにハマってスナックでシェイカー振っていて、スナックのママさんにアドバイスされて親の後継いだらしく、小林さんの歴史も伝統芸能の品の良さと芸術家的面白さが好みでした。 
 
 
1979年にはドイツ、フランス、スペインなどに4週間かけて公演(表装についての実演)をして、書の素晴らしさを再認識したとか、
書家の桑原翠邦さんという、1972年1月から東宮御所へ20年間書道御進講をされていた方とのコラボをされたりと(最初にお名前を聞いても分からなかったのですが冊子やDVDをみて、もの凄い方だと分かりました💦)、様々な取り組みをされていたようです。
 
 
作品集の写真を拝見すると、デザインがむっちゃ素敵! 
実物が見たかったなぁと思ってしまいます。  
 
 
 (羽織の裏側なんだよ、と持ってきて触らせてくださったのですが、硬くて、思考がハテナになってしまいました💦)
 
 
「いまどきの家は床の間もないし、息子はいても跡継がないから」
とおっしゃっていたのが何だかもったいないなーと思いました。 
 
 
冊子とDVDを頂戴したことに恐縮していたら
「宣伝して笑」
と言って下さったのでここにて投稿しちゃいました。
ここ、以前、うちの店のグーグルマップで出てくる写真がこの表具師さんの玄関になっていたというほどご近所です。  
(「ショパンビルの3階に…」と自己紹介しようと言いかけたのですが、「ショパンさんも老舗だよ!あっちは鶏すきだし、あんこう(いせ源さん)もあるしね!」と話が流れ、自己紹介できずじまいでした(笑))
 
 
 
いただいた冊子は、当面、店頭においておりますのでご興味があったらご覧になってみてくださいね~💕(DVDもお貸しします。DVDには、書家の桑原翆邦さんのテレビ出演や皇室の方との思い出などを語られていてとても興味深いです)。
 
このエリアはやっぱり面白くて楽しい。
  
 
 
 
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【この記事の著者】若草漢方薬局 店主 吉田淳子 
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