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漢方コラム

朝ドラ「らんまん」とオウレンの仲間たち

漢方コラム

4月から始まった朝ドラ「らんまん」。
植物学者の牧野富太郎博士がモデルです。

私がMakinoという名前にはじめて接したのは大学の生薬学でラテン名を覚えていた時のことでした。

例えば、こんなかんじ→Coptis japonica Makino

その頃は、生薬にも植物にもそんなに興味もなく(苦笑)、マキノ?ラテン名に日本人っぽい名前が混ざってる?というのがファーストインプレッションでした。なんともお恥ずかしい話です。

 

牧野富太郎博士とは

牧野博士は、高知の自然を駆け回り、学校の授業がつまらなくて小学校を中退したときいております。その後、50万点もの標本や観察記録、「牧野日本植物図鑑」などの多数の著作を残し、植物種の命名は2500種以上だそうです。「日本植物学の父」といわれています。

 

 

今週のタイトル「バイカオウレン」

さて、朝ドラは毎週タイトルがついていて、今週は「バイカオウレン」となっています。そのバイカオウレンは、オープニングで一面に広がっている様子が映し出されています。

 

バイカオウレンは漢字で書くと「梅花黄連」。それは、開花時には梅花のように見えるからで、葉っぱも全体の輪郭が丸っこく、切り込みで五つに分かれています。

バイカオウレン すっかり花が終わっていますが、葉の形が見えますでしょうか。2013.05.31牧野植物園にて

 

 

このバイカオウレンは漢方薬の材料としては利用されません。同じオウレン属の仲間が漢方薬の原料生薬となります。

黄連を含む処方

漢方で使われる黄連は、オウレンの根をほとんど除いた根茎です。
黄連というと、黄連解毒湯、黄連湯、黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)などの処方に主薬として配剤されています。また半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)などにも含まれています。
黄連は、上半身の炎症、精神不安、皮膚のただれ、下痢などに、血の虚熱を去る働きもって用いられます。とても重要な生薬です。

オウレンの変種の見分け方

植物のオウレンCoptis japonica Makinoには、キクバオウレン、セリバオウレン、コセリバオウレンの3変種があります。

 ←セリバオウレン2019.05.09東京都薬用植物園にて

 

どれも葉っぱの切れ込みが深くてそっくりなのですが、見分け方があるようです。

キクバオウレンは、一回三出複葉

セリバオウレンは、二回三出複葉

コセリバオウレンは、三回三出複葉

複葉とは、葉身が2つ以上の葉に分かれている葉のこと。

(一回三出複葉は3枚の葉に見えるけれど、葉身が3つに分裂して3つの小葉からなっているというもの)

〇回三出複葉について、一般的な複葉のイラストをがんばって描いてみました↓

 

可憐で生命力を感じる早春のオウレン

オウレンは、早春、まだちょっと寒い時期に咲きます。他に咲いているお花があまりない中、地面にちらちらと咲いているオウレンはなんともけなげに感じます。

↑セリバオウレン 初めて開花を見たときは感動しました(2014.02.27 南房総にて)


ドラマの中でも早春に咲くバイカオウレンを可憐で命に満ちあふれている、
といった表現がされていましたね。

 

オウレンの仲間たちは植物園で見ることができます。この春、お出かけになってみてはいかがでしょうか(オウレンの開花時期は過ぎています)。

バイカオウレンは高知県立牧野植物園(https://www.makino.or.jp/)でみられます。

オウレン、セリバオウレンなどは薬学部のある大学の植物園や東京都薬用植物園などでみられます。お出かけの際は開園時間や見学の概要を確認してみてくださいね。

東京都薬用植物園:https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/lb_iyaku/plant/

 

 

 

 

 

文・写真:若草漢方薬局 吉田淳子

 

 

参考文献:

薬用植物学(東京理科大学薬学部 遠藤次郎 中村輝子 和田浩志著)

身近な薬用植物(平凡社発行 指田豊 木原浩著)

生薬単 改定第2版(株式会社エヌ・ティー・エス発行 原島広至著)

Essential 生薬ファインダーハンドブック版 株式会社ツムラ発行 御影雅幸監修

 

 

 

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