漢方コラム
東洋医学会へ
先週、日本東洋医学会の学術総会に行って参りました。
年に一回、日本各地で行われていますが、今回は東京・新宿の京王プラザホテル。
コロナ禍以降、初の現地参加でした。
さて、学会で一番聞きたいのは、昨今の業界を取り巻く状況について。
特に、生薬の国産化についてです。
漢方薬の原料となる薬用植物は、いまやとても貴重品です。
漢方薬が安定的に供給されることが求められる中、
現在は輸入品が多く、今後のことを考えると国内栽培が求められます。
国内栽培に関しては多くの困難があることはこれまでも聞いてきましたが、成果が少しずつ形になっているようです。関係者の方々には頭が下がる思いです!
以前の投稿↓
「生薬の国産化~①生薬流通のこれまで~」
https://www.wakakusa-kanpou.com/archives/1735
「生薬の国産化~②課題と解決~」
https://www.wakakusa-kanpou.com/archives/1747
「生薬の国産化~③シンポジウムで心に響いたこと~」
https://www.wakakusa-kanpou.com/archives/1750
今回のブースでは、
北海道の洞爺湖近くのトリカブト栽培
大分県での取り組み
福井県でのトウキやシソの栽培
ボウイの採集について
パネル展示と同時に関係者の方々がご説明くださいました。
懐かしいお顔にも会える学会
最終日、もう一度国内栽培のブースに行くと、馴染みの先生に遭遇しました。
その先生は、同じ会に所属していますがすっかりお忙しくされ、今回も発表やら座長やらをなさっていたドクター。
ボウイの展示の前で話し込んでおられました。ボウイの収穫からよくここまで話が広がるなぁと感心しつつ、時間を忘れて聞き入ってしまいました。
学会って、ちょっと懐かしい方々にもお会いできるのが楽しいです。
↑手前から
樹齢10年くらい?
真ん中が樹齢30年以上
一番奥が100年以上のボウイ
薬用植物資源センター
最後にボウイのブースで話に出たのが、その昔、春日部にあった植物園のこと。
私は確か2008年に、一人で筑波の八幡台というところにある植物園に出かけたことがあり(とてもさみしい場所でタクシーの運転手さんに驚かれました。帰りは道に迷いながら駅まで歩いた)、その時いただいた案内書に、春日部から移転した旨が記載されていたと記憶しています(その時は個人での見学可だったのが、2015年頃からでしょうか見学不可になり、現在は団体のみ受付可となっているようです)
このたび調べてみたら、とても分かり易い動画を見つけました。
基本的にはその研究センターのご紹介ですが、漢方薬の原料生薬・薬用植物の現状わかりやすく説明されています。
ご興味のある方は是非ご覧ください。
薬用植物資源研究センター
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=j9m9ZSwT9y0&t=0s
余談ですが
今回の会場は新宿。
私、新宿駅って、人が縦横無尽に歩いていて、混んでいてとても苦手です。
でも今回は、大江戸線の都庁前駅が使えて助かりました~!
大江戸線って便利なのですね!
↑ホテルの43階の会場から
今回は、土曜・日曜と二日間でしたが、一日目に「あとちょっと頑張って聞いて帰ろう!」と17時からもう一コマ、頑張ったらぐったりして「二日目はもう行けないかも😢」なんて弱気になりました…。
が、家に帰り、手前味噌の薬を服用し、無事回復!
ここでも漢方薬の有難みを感じております。
二日目は最初に、展示ブースのマッサージ器屋さんに直行!
背中をマッサージ器でグルグルしていただいて
「いざ!」
なんとか二日間聴講できました~!
あ、今回の学会は、11年前に購入した小さなマッサージ器が壊れてしまったので、このマッサージ器屋さんで購入することも大きな目的でした(笑)。初日の朝一番で購入しました(笑)
今回も最後までお読みいただいてありがとうございました!
TEL: 03-6206-9930