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日常コラム

日光植物園を訪ねました♪

日常コラム

先日、栃木県日光市の「日光植物園」を訪ねました!

 

 

日光植物園入り口

 

開演は9時でしたが、ゴールデンウィーク中だったので、朝早くに家をでて向かいました。 

 

「日光植物園」は、東京大学大学院理学系研究科付属植物園(通称「小石川植物園」)の分園として、高山植物や寒冷地の植物の研究と教育を主な目的とされています。

 

日本の高山ならびに温帯から亜寒帯に生息する種および、それらに関係の深い外国産の種が集められ、自生のものも含めると、シダ植物約130種、裸子植物約70種、被子植物約2,000種が生息しているそうです。 

 

小石川では栽培できないものも日光の方で栽培研究されているのですね。 

 

面積106,980㎡(32,361坪)とのこと、なかなかの広さです。

 

薬用植物はあまりなさそうでしたが、気になっていたので訪ねてみました!

以下、園内と出会った植物の一部をご紹介します。

 

入り口付近の植物

 

最初に出会った可愛いコは「フデリンドウ」。

 

お花の形はまさにリンドウですが、逆さにすると筆の形だから「フデリンドウ」なのでしょうか。可愛らしいです。 

 

フデリンドウ

 

 

歩き進めていくと「ヤマブキ」があちらこちらにありました。 

ヤマブキ色が明るくて優しい雰囲気。

ヤマブキ

 

 

川も流れていました。

 

 

水生植物 

 

園内には池がいくつかありました。   

 

 

カキツバタ

カキツバタはこれからが開花時期を迎えそう。

 

 

池にはコウホネも。

コウホネ

 

コウホネはセンコツ(川骨)という生薬になります。当店ではあまり使う生薬ではありませんが、それでも薬用植物に出会えると嬉しかったりします。

 

 

奥の方には「ミズバショウ池」。

名前のとおり、そこには大きなミズバショウの群生!

ミズバショウってこんなに大きいのですね…。 生育がよいのでしょうか。

 

ミズバショウ

 

足元のお花

 

歩みすすんでいくと、ところどころ紫色の小さなお花が見られました。 

 

唇形花が可愛らしいこのコは、「ラショウモンカズラ」という名のようです。 

羅生門って名前にインパクトあります。

 

ラショウモンカズラ?

 

 

可憐で美しいお花「チゴユリ」。

 

 

通御橋(かよいみはし)

 

さらに敷地奥に向かうと

 

「通御橋(かよいみはし)」という橋がありました。

 

 

この植物園は、旧田母沢御用邸の一部を含んでいます。

天皇陛下をはじめとした皇族の方々が行き来されたということで、通御橋(かよいみはし)という名のようです。

 

奥にはニリンソウの群生が可憐に咲いていました。

ニリンソウ

 

トチバニンジン

 

頭頂に緑色の細かい小さな実が観察できます。

トチバニンジンは根茎が生薬チクセツニンジン(竹節人参)になります。

 

この旧御用邸エリアの最も奥には防空壕跡がありました。

 

歴史をぐっと感じる空気感でした。

 

奥のエリアの植物

サンショウ

 

 


ベニバナヤマシャクヤク 

 

なんだっけ?

 

ここまで、ときどき目についていたサトイモ科らしき仏炎苞の植物。

「みたことある……けど、だれだっけ?」と写真を撮り

 

あとで調べてみると「カントウマムシグサ」というコでした。

 

「テンナンショウ属」だそう。

 

見たことあると思ったのは、生薬になる「テンナンショウ」と似ていたのでした。

生薬「天南星」は「二朮湯」という漢方薬に配合されています。

 

 

珍しい植物

 

その後、「珍しい植物⇒」とプラカードが誘導してくれていたのでついて行くと

とても珍しいラン「クマガイソウ」の群生地でした。

 

 

 

 

近寄っても構造が分からず「どうなってるの~?」と言いながら写真を撮りました。不思議なすがたです。

 

薬用植物

 

この日光植物園の植物リストには、漢方薬に関係するものはとても少ないのですが、以下、関連植物をご紹介します。

受付の方に「ウスバサイシン」のことを尋ねると

「4/25の報告ではもう開花は終わっていると思われます」とのことでしたが…… 

 

ありました~!  

 

ウスバサイシン 

 

地面のところに地味な花があります!


 

あちらこちらにまだ開花中のウスバサイシンがたくさん。

ここはロープで区切られていないので 

とても近く、というか、間近で写真が撮れました~!

やはり薬用植物だと馴染みがありテンションが少しあがります。 

 

 
ウスバサイシン

オウレンたち

 

牧野富太郎博士のドラマ「らんまん」で一気に有名になった「バイカオウレン(梅花黄連)」もありました。

 

花が終わって、頭頂に放射状に実がついているのもみえます。

 

バイカオウレン

 

もう一つオウレンがありました。

とても小さい葉っぱのこ。ウスギオウレンというのだそうです。

 

生薬の「黄連(オウレン)」の基原植物では、キクバオウレン、セリバオウレン、コセリバオウレンというのがあります。その中でもコセリバオウレンが一番小ぶりだと思います。 

このウスギオウレンは、コセリバオウレンよりも小さそうです。開花時期にまた見たいです。かわいいです。

 

さいごに

 

ざっとご紹介しました。まだまだここに載せきれない植物がありました。 

そして季節が変わったり、落ち着いて観察したりすると色々な発見があるのでしょう!

 

池の辺りには羽化したばかりのキラキラした羽のトンボも飛んでいました。 

 

川が流れ、池があり、こんなに自然が豊かで素敵な植物園は他にないかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

とてもお薦めな、また是非訪れたい「日光植物園」でした!

是非みなさまも美しい植物や自然を感じに訪れてみてください!

 

 


女性のための漢方相
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【この記事の著者】若草漢方薬局 店主 吉田淳子 
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