漢方コラム
ご相談症例~ほてり~
漢方薬で改善した方の症例をご紹介します。
どのような症状が漢方薬で改善するのか、気になっている方のご参考にしていただければと思います。
ほてりと身体のだるさが気になる(50代女性)
「ひどい時は1時間に3~4回、中からほわっと来るんです。10~15分位続いて暫くするとすーっとひくんです。べたべたする感じ…」というお話でした。
あわせて身体のだるさ、日中眠い、眠りが浅い、時々おなかいたい、というのがお悩みでした。
問診から、頭痛、むくみ、寝汗、ストレス過多、心配性、イライラ、無気力になる、という症状があることもわかりました。
一般的に、更年期に近い女性は、ほてりやホットフラッシュが表れやすくなります。
ホットフラッシュは、急に暑くなったかと思ったら急に冷める、という状態。
一日の中で波が押し寄せるように起きる方もいれば、夕方にだけ表れる方、夜寝る時に感じる方もいらっしゃいます。
漢方的には、「寒熱」が行ったり来たりする「往来寒熱」の状態とも表現されます。(自律神経の乱れとも捉えられ、更年期以外の時でも現れます)。
その他、年齢を重ねて「営血」つまり「陰」が乾いてきた「陰虚」による場合や、血の滞り「瘀血」が原因の方もいらっしゃいます。
経過
この方の場合、2週間ごとに漢方薬を見直しながらしっかりと服用していただきました。
2週間後には頭痛がなくなりました。ただその時、「腕を虫が這っているような感じの時もあって気持ち悪い」というお話もありました。
4週間後には手のひら足の裏にかく汗の量が減ってきました。
6週間後には、ぞわっと虫が這うような感覚もなくなっていき、その頃からほてり感は消失していきました。
ご来店当初、「だるいしジムに行くのも面倒」とおっしゃっていたのが、いつの間にかジム通いも復活されて元気になっておられました。
4か月後に廃薬となりました(廃薬とは服用の中止を意味します)。
ほてりでお悩みの方はとても多くいらっしゃいます。
漢方薬との相性もよい症状の一つです。
お悩みの方はお気軽にご相談ください。
TEL: 03-6206-9930