漢方コラム
~今年の運気 乙巳(きのとみ)~
今年は、節分が2月2日。そして立春は2月3日です。
立春は旧暦で新年のはじまりです。
今年は「乙(きのとみ) 金運不及(きんうんふきゅう) 二黒土星(じこくどせい)中宮」です。さて、どのような一年になるのでしょう。
干支と運気「乙巳(きのとみ)金運不及(きんうんふきゅう)
干支(えと)では、十干(じっかん)が「乙(きのと)」、十二支(じゅうにし)は「巳(み)」です。
乙巳の年の運気は「金運不及(きんうんふきゅう)」です。
運気の決まりとして、木→火→土→金→水と、一年ごとに地の気を支配するものが交代し、その中でも「太過(たいか)」と「不及(ふきゅう)」が交互にやってきます。
金運不及の年は「金」の勢いが弱くなります。「金」が弱くなると「火」につけこまれます。火気の炎暑が勝ち、木気が制圧を受けないのですべての生物が繁茂し、火気の灼熱作用が加わります。
健康面での傾向
「金」は五臓では「肺」に相当し、金運不及の年は「肺」の機能を傷害しやすくなるので、咽喉の乾燥、喘息など要注意です。
また、今年は「厥陰司天(けっちんしてん) 少陽在泉(しょうようざいせん)」という年で、厥陰は風気、少陽は暑さを表すので、今年は風気が行きわたり、炎暑がこれに続きます。
前半年は風病が流行し、後半年は熱病が流行し、その間に風と燥が人体に影響を与えると思われます。
年の前半は、厥陰の風木のために目が眩(くら)んだり、フワフワ揺れたり、起立性障害や突発性難聴、突然の発熱や筋肉の痙攣する病などが起こりやすくなるとのこと。
年の後半は少陽(しょうよう)の熱のために、心筋炎や血管の炎症を起こしたり、脇下が張って痛みがでたりする傾向があります。
世相の動向
「木(もく)」と「火(か)」が強くなり、木×火で炎が天高く舞い上がるという意味となり、「ちょっとしたはずみで火が付き、ごうごうと燃え広がりやすい年」となるそうです。
テロ、暴動、爆発、大事件など、一度火が付いたら燃え尽きるまで手の施しようが無いなど、火の勢いが炸裂し、「山火事」「火山の噴火」「船舶火災」「工場爆発」などが懸念されます。
地震や火事に気をつけ、水・食料・ガスコンロなど、十分な備えを今一度見直すとよいですね。
また、五行の「金」は戦争、ウイルスを意味し、「金運不及」なので戦争は停戦合意となったり、新型ウイルスは終息となったりするとのこと。また株式や相場は乱高下。素人が手を出すと火傷するとのことですので気を付けたいですね。
金運不及につけこんで火が勢力を増すので火運太過を内包します。燃え尽きるまで消えない社会報復型テロが頻発するとのこと。また、隠蔽されていた社会の闇(スキャンダル)が明るみにでるとのこと。それも燃え尽きるまで、なのでしょうか……。
金運不及の年は金運が弱まるので、身体を動かし「運動」することで「運が動いてやってきて」運気が上がるのだそう。筋トレも良さそうです。また、蛇柄のお財布を身につけたり、蛇のお守りをお財布に入れると金運がアップするのだそうですよ。
二黒土星中宮
気学では、今年の九星の年盤は「二黒土星(じこくどせい)中宮」です。恵方(えほう)(吉の方角)は「庚(かのえ)」の方位⇒「西南西」。
気を付けた方が良い方角は以下の3つです:
歳破(さいは)は(物事の破れ、破談、論争に気を付けた方がよい)方位です。それは巳の対中の亥の方で、「西北の北より」です。
五黄殺(ごおうさつ)は、殺伐、事業不調、盗難、長期疾患に要注意な方位です。艮(ごん)(丑寅)の方角で「北東」です。
暗剣殺(あんけんさつ)は、予期せぬ出来事、巻き込まれるなどに要注意の方位です。坤(こん)(未申)の方角で「西南」です。
これらは自宅からの方角を指します。
さあ、新しい年が、皆様にとってよいものとなりますように。
私はまずは蛇のお守りをお財布にいれようかなぁ~。
いやいや、やはり筋トレをします!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。