<便秘>
便秘には直腸型、痙攣型、弛緩型という3つのタイプがあり、普段便意を我慢してしまう人に多く見られるのは、直腸型です。これは我慢が週間になってしまい、出したいという感覚がわからなくなっている状態です。下剤を飲みすぎて、本来人がもつ「便意を脳に伝える力」がなくなって起こる便秘もこのタイプです。
腸のぜん動運動が続いたり、便秘と下痢とを繰り返すなどします。弛緩型の便秘は高齢者に多いタイプですが、女性の場合極端なダイエットによる便秘にこのタイプが見られます。体力がなくなり腹筋の力が弱くなると、腸のぜん動運動が弱まるため、腸が弁を外に押し出すことができなくなります。
便秘はどの型も、胃と腸の機能が弱っていると考えられるので、これらを促進し調整する漢方薬を使います。
<肩こり>
肩こりは首や肩だけの局部的な問題と思われがちですが、じつは背中の上部全体を覆う総帽筋という大きな筋肉の血流が悪くなって起きるといわれています。OA機器の長時間使用による目の疲れ、同じ姿勢を続けることやストレスで、上半身の血行が滞ってうっ血すること、また運動不足による下半身の衰えなどが主な原因ですが、栄養バランスの偏った不規則な食事によっても血行不良になり、肩こりを引き起こします。筋肉は緊張したり緩めたりを繰り返すことで、血液の循環を助けて血行を促進しますが、筋肉が緩む暇なく緊張を続けてしまうために血行が悪くなって、肩や首の筋肉が硬くなります。
漢方でも肩こりは血の滞りと考えます。体の中に血の滞りがあって、血行が悪くなっているのです。下半身や内面の冷えが強まると、下半身や末端の血行がますます悪くなるので肩こりがひどくなります。
―若草漢方薬局監修「はじめての漢方」(地球丸)より抜粋― |